Asteriskと言うLinux上で動かすソフトウェアIP-PBXがオープンソースで存在しているんですね。先日お客さんから教えて貰ってさっそくインストールしてみました。

思えばPBXは電話屋さん・電話機メーカさんの言いなりにならざるを得ないブラックボックスとして従来扱われてきました。それがIPネットワーク構築/保守やサーバ構築/保守屋の当社のようなベンダーが商材として取り扱えるようになるのです。
調べてみるとこんなセミナーもあったりして、なんだか世の中変えちゃうパワーを持っているような気もします。 

さっそく電話回線と接続するためのカードを注文してみて今日設定してみました。

いやーこれはスゴイです。
約450米ドル出して購入したインタフェイスカードを入れてAsteriskを設定してみました。

電話機は電話機材屋さんが売っているIP電話機(SIP対応)やふつーのアナログ電話機、それからSJPhoneのようなソフトフォン、ICOMが売っているIEEE802.11g内蔵の無線IP電話などなどが使えます。

外線と接続してちゃんと発信・着信ができちゃいました。これだけなら

「ふーん、それで?」

で終わっちゃうのですが、IP電話だけあってこんな事ができちゃいました。

【自宅から会社の電話回線を使って外線発信】

ノートパソコンにSJPhone(ソフトフォン)をインストールしSkypeで使っているUSBハンドセットを接続。

自宅は無線LAN経由でCATVでブロードバンド接続。で、SoftEther(PacketiX)でオフィスのAsteriskに接続して、会社の回線を使ってお外に電話を掛けちゃう。
着信側では私のオフィスから電話が掛かっていることになっているし。。。

こんなことができるんですねー。

【ブロードバンド接続してあれば何処にいても会社宛の電話を受け取れる】

会社に掛かってきた電話を自宅のIP電話(PC+ソフトフォンでも可)で受け取れる。
当然ぷるぷる電話も鳴りますし、内線転送もされます。

【つまり長野の事務所宛の電話着信を、東京営業所の電話機で受け取る事ができる】

んですよ。

電話料金自体は日本中何処でも3分8円前後で掛けられるご時世になりましたのでIP電話で内線通話無料!という売り文句は以前と比べるとあまりインパクトはありませんが、それよりも上記のように

「ユビキタスオフィス」

の実現の方が世の中を変えそうな勢いで面白そうです。電話というレガシーな通信ツールなのに、IPと絡むだけで現在とはまるで違う仕事のしかたを実現するツールになりそうです。Skypeとはひと味違ったビジネスツールですね。